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2010.03.18
診療
研究
その他(医療関連)

肺炎球菌ワクチンの効果

読売新聞のニュースで以下の記事が有りました。
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肺炎球菌ワクチン効果 高齢者「臨床」で確認

三重大グループ
 三重大は15日、国内では使用例が少ない肺炎予防の「肺炎球菌ワクチン」について、竹井謙之・医学部教授のグループが多数の高齢者を対象に臨床研究を行った結果、高い予防効果があることが分かったと発表した。研究をまとめた論文は世界4大医学誌の一つ「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」の電子版に掲載された。

 グループは2006年以降、三重県内の高齢者施設23か所の入所者1006人(55~105歳)の協力を得て、502人に肺炎球菌ワクチン、504人に生理食塩水を投与し、3年間経過を見守った。投与後、高齢者が重症化しやすい肺炎球菌を原因菌とする肺炎に51人が感染。生理食塩水の投与者は37人で、うち13人が死亡したが、残るワクチン接種者14人に死者はいなかった。

 政府が接種を推奨している米国では高齢者の70%が接種済み。新型インフルエンザの合併症対策から予防ワクチンが注目されているが、国内では公費助成が進んでいないこともあって普及しておらず、接種率は8%にとどまっている。

 中心となって研究を進めた同大の丸山貴也臨床研究医は、「多数の高齢者を対象にした本格的な調査、研究は世界でも例がない。日本人の死亡原因4位の肺炎を予防すれば、医療費削減にもつながり、公費助成は有効」と話している。

(2010年3月16日 読売新聞)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/100316_4.htm

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透析患者さんも免疫力が落ちていますので、肺炎球菌による肺炎にかかり安いでしょうから、接種していない方は13人が死亡し、接種した方で死亡した方はいなかったということはすごいことです。

肺炎球菌ワクチンも5年経過すれば再接種が可能となってきましたので、接種を希望される方が増えるといいですね。

一部の自治体では公費助成が有りますが、通常は脾臓摘出者以外は全額自費となります。
当院では7000円で行っております。
ご希望の方はお知らせください。

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援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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