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2010.02.20
診療
その他(医療関連)

限局性前立腺がんの低侵襲治療4

陽子線治療は、癌の治療法で、放射線治療の一部です。
通常の放射線は、皮膚の部分が放射線の量が最も多く、身体の中に入っていってから徐々に減っていきます。そのため、皮膚から癌の部分までと癌より後ろの部分にもかかってしまい、副作用が生じます。

これに対して、陽子線は体内に入っても表面近くではエネルギーを放出せず、一部の深さでエネルギーを放出して大きな線量を組織に与える性質があります。
エネルギーが強い部分を決められるので、その部分だけ強いエネルギーを出すことが可能となります。

通常の放射線治療では、体内に入るにしたがって放射線量が減少するので、病巣の前後にある正常の組織も有る程度の放射線が及び、副作用を生じる原因になりますが、陽子線の場合には病巣のみに効率よく線量を集中でき、副作用を少なくできます。

脳腫瘍、頭部の腫瘍、肺がん、肝がん、骨軟部肉腫、前立腺がんなどが適応とされています。

前立腺のすぐ後ろには大腸があり、大腸に放射線がかかると副作用が出る恐れがあります。
周囲への影響が少ない治療はとてもいい治療となるでしょう。

ただ、保険適応がなく、現時点では300万円くらいの費用がかかります。
全国でも治療ができる施設は7施設しかないのですが、郡山市にある南東北病院で行われています。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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