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2009.12.25
診療
開業 / 病院経営
研究
その他(医療関連)

『血液透析の修正可能な治療指標を用いた高透析量透析の検討』2

発表したスライドの目的です。

当院では、5時間透析を目指して透析時間の延長を行っています。
そして、血流量も可能な場合は300ml/minを目標に増加させています。さらに、大量置換前希釈オンラインに血液濾過透析を行っています。
これらの透析を行うことで、今回の指標がどのくらい達成できたかを発表しました。

当院に転院後3ヶ月以上経過した患者さん25名について調査しました。
性別は、男性22名・女性3名で平均年齢は63歳でした。
原疾患は、糖尿病の方が多く14名で、糖尿病でない方は11名でした。
年齢的には全国平均の65.3歳よりやや若く、糖尿病が原疾患の方が、全国平均の34.2%に比べ56%と明らかに多いです。
当院は開院してまだ1年半であり、導入直後に紹介され転院してくる方が多いので、平均透析歴は50ヶ月です。
オンラインHDFを希望しない1名を除いた24名でオンラインHDFを行っています。

患者さんには透析時間を延長することで、高血圧が改善し、心臓の負担が少なくなり、データが改善して食事制限が緩和されることを十分に説明しています。

4時間透析の方では、まずは 4.5時間をお勧めしています。
そして 希望される方には、5時間としています。
現在の印象では、オンラインHDFで血流を上げているからかもしれませんが、調子の悪い方で4時間透析の方を4.5時間にするとかなり違うと思います。
透析中の血圧低下がひどい方や、高血圧が改善しない方でも、多くの方が4.5時間にすると落ち着いてきます。
5時間透析では、血圧が落ち着かない方はいらっしゃいません。

ただ、4時間透析でも調子がいい人もいますので、それぞれの患者さんに適した透析方法を選択することが一番だと考えています。

透析量は少しでも多い方がいいという考えから、血流量は300ml/minを目標としています。
若い方で活動量の多い方では、最高で360ml/minの方がいらっしゃいます。
オンラインろ過透析の補充液置換量は毎時間12リットルですので、4時間透析で48リットル、5時間透析では60リットルとなります。
濾過量が多いのは、前希釈法ですので可能となっています。

現在、当院で一番透析をしている方は、5時間透析血流380ml/minの前希釈オンラインHDFです。
とてもお元気です。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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