2009.10.08
診療
研究
その他(医療関連)

栄養アセスメント2

前回最後に記載した改良したGNRIとは、

GNRI=14.89×血清アルブミン値+41.7×(現在の体重/標準体重)
<82  重度栄養障害リスク
82-91 中等度栄養障害リスク
92-98 軽度栄養障害リスク
98<   リスクなし
となっています。

また、MIS は

で求められます。

ここで、上腕周囲長や上腕三頭筋皮脂厚なんて、栄養素人の我々にとって、???的なものです。

そこで、栄養アセスメントキットと言うものを購入しました。

栄養アセスメントキットにはインサーテープとキャリパーがセットされており、下腿周囲長・上腕周囲長・上腕三頭筋皮下脂肪厚・肩甲骨下部皮下脂肪厚の測定が可能とのことです。

定価が2800円なのですが、送料が1365円で高い気がします。
でも、これで患者さんたちの栄養評価が出来ることが楽しみです。

2009.10.07
診療
研究
医療制度 / 行政
その他(医療関連)

透析専門医の少ない県

先日、日本透析医学会から通知が来ました。

学会では、血液浄化療法に関連する医学と医療の進歩に即応した優秀な医師の養成をはかることと、透析医学の向上発展をうながし、国民の福祉に貢献したいと考えており、そのために透析専門医制度を充実させたいと考えている。

そのため、来年の透析学会総会で透析専門医のセッションを行うことが決まり、透析専門医、指導医の臨床研修を行う認定施設または教育関連施設の少ない都道府県の現状及び問題点を把握するために、対象となる県の透析専門医・指導医に対してアンケートを郵送してきたそうです。

そこで、郵送されて来た県の一つが福島県であり、透析専門医の僕に送られてきたようです。

福島県が透析治療で遅れていると言うことでは無いと思います。
しかし、宮城県の社会保険仙台病院、新潟県の信楽園病院、山形県の矢吹病院のように透析治療の中核となる病院が無いことも事実です。

ただ、年2回行われる福島県腎不全研究会では、医師、技士、看護師が積極的に発表を行っており、個々の透析に対する情熱は他県に負けていないと考えています。

透析診療は、とても奥が深い診療です。
そして、患者さんとスタッフとともに努力すると、明らかに患者さんが元気になり、データが良くなります。

患者さんが良くなって、データが改善するのを実感しているともっともっとやりがいが出てきます。
これからも良い治療を提供していくように頑張っていきたいと考えています。

2009.10.02
診療
仕事 / 職場

透析液清浄化報告9月号

9月のエンドトキシンと細菌の培養検査の結果を公表します。
9月17日に行った検査結果では、

ET活性値:0.0003 EU/mL未満 (測定感度未満)
生菌数  :0.1 CFU/mL未満 (測定感度未満)
でした。

9月もウルトラピュアな透析液が保たれていました。

日本臨床工学技士会の出している透析液清浄化ガイドラインには、

透析用水生物学的汚染管理基準
ET活性値:50 EU/L未満 目標値 1 EU/L未満
生菌数:100 CFU/mL未満 目標値 10 CFU/mL未満
測定頻度:月1回以上測定
とあります。

当院では、2種類の細菌培養測定装置を使っています。
培養検査は臨床工学技士が行っていますが、取り方がちょっと雑だとすぐに細菌検査で陽性になってしまいます。
また、検査用のポートを設置していますが、ポートが汚染していると、本当は汚れていないはずなのに汚れている結果になってしまいますので、慎重な取り扱いが必要です。

 

2009.10.01
診療
開業 / 病院経営
仕事 / 職場

プラズマクラスターの親分がやって来ました。

先日、浮遊するH5N1型トリインフルエンザウイルスを10分で99.9%分解・除去することが実証されているというプラズマクラスターを診察室用に2台購入した事を書きました。

それで、木曜日にやっと待合室用の業務用プラズマクラスターが届きました。

業務用ですので、強いパワーで働いてくれそうです。
とても期待できる装置だと考えています。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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