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掻痒が強くなると死亡率が上がる
先日届いた透析学会雑誌に載っていた論文の考察に、
透析患者に掻痒が伴うと死亡率が17%高くなると言う報告があり、Naritaらも透析患者に伴う掻痒はその予後に大きく影響すると報告している。これらの報告からも掻痒の治療は透析患者の予後を改善する上でも重要な問題であると言える。
と言う文面がありました。
これは本当なんだろうかと思いました。
というのは、僕が思うのは、
掻痒がある=透析不足
だからです。
当院で、大量置換のろ過透析を行っていると、ほとんどの方がかゆみを訴えなくなります。
大量置換ろ過透析で、血流を上げ、時間延長も行っていますので、透析量は多いです。
もちろん、十分な透析を行えば、予後がよくなり死亡率が下がります。
だから、 掻痒がある→予後が悪い
ではなく、 掻痒がある→透析不足→予後が悪い
ではないかと思うのです。
考察では、かゆみが睡眠障害を起こし、生命予後が悪くなっているとまとめていますが、本当にそれだけ17%も違うのでしょうか。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。