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2009.06.13
診療
開業 / 病院経営
研究

PK-PD理論

最近、レボフロキサシンと言う抗菌薬の剤形が変わり、飲み方も変わります。
これまでは、100mg錠を1日3回内服していたのですが、最近500mg錠を1日1回内服するように変わるのです。

これは、PK-PD理論と言う考え方に基づいた考え方です。
PKは、pharmacokinetics:薬物動態で、
PDは、harmacodynamics:薬力学で、
抗菌薬の有効性や安全性を高め,さらには耐性菌の出現を抑制することを目的としています。

具体的には、レボフロキサシンのようなニューキノロン系の抗菌薬は、薬剤と菌が接している時間を長くするよりも、菌と接する薬剤の濃度を高くした方が、殺菌作用が強いことが分かっています。
こうした「濃度依存性」の抗菌薬は、1回投与量を増やして血中濃度を上げることで、より効果が強くなり、耐性菌も出来にくくなると言われています。

これまでは、薬の副作用をおそれるあまり中途半端な使い方をしてしまい、耐性菌を多く作ってしまっていたので、今後は耐性菌を作らない投薬の仕方が大切であると言われています。

当院でも、もう少しで使用できますので、使用したいと考えています。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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