2008.12.25
診療
生活 / くらし

インフルエンザが流行っている様です。

今年はインフルエンザの流行が早いようです。
特に郡山ではかなり流行っており、今日現在で280人の感染者が出ているとニュースで伝えていました。

かなり流行っておりますので、予防が大切だと思います。

予防としては、

体力をつけて、抵抗力を高めること。

そして、ウイルスに接触するリスクをなるべく少なくすること。

それから、インフルエンザウイルスは湿度に非常に弱いので、加湿器などを使って適度な湿度に保つことなどが大切です。

手洗いは接触による感染を、うがいはのどの乾燥を防ぎます。
家に帰ったら、必ず手洗いとうがいを行うことはとても重要です。

また、外出時はマスクをして、咳やくしゃみの飛沫を防ぐことと共に口の中が乾燥しないような対策を行いましょう。

それから、ワクチンの接種も重要です。
ワクチンは、健康な成人のインフルエンザに対する発症予防効果が70〜90%位有ります。

当院でも、わずかですが10数名分のワクチンが残っています。
他のクリニックでも、もう少し残っているところも有ると思います。
希望される方は、電話でまだワクチンの接種を行っているか確認してから、医療機関を受診してください。

2008.12.24
診療
生活 / くらし
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クリスマスはどうお過ごしですか。

本日はクリスマスイブで、明日はいよいよクリスマスですね。
最近の景気の悪さで、なかなかいい話が無い状況ですが、皆さんはどう過ごされますか。

実は、僕は明日引っ越しします。
クリスマス引っ越しとなります。

たまたまそうなったというか、引っ越し屋さんとこちらの都合が合ったのが明日だっただけなのですが、クリスマスも何も無い状態です。
子供のプレゼントも買い忘れて、ほしい商品は売り切れていて無い様で困っています。

今まで住んでいたマンションが、非常に寒く、冬は暖房をつけても厚着をしなければいられないほどだったので、冬を迎える前に思いつきの様な感じで引っ越しを決めてしまいました。

今度のお部屋は寒くないと言うことで決めました。
まあ、クリスマスとお正月は、家でゆっくり過ごそうと考えています。

このブログを見ている皆さんが、よいクリスマスとお正月を迎えられるように願っています。

2008.12.21
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白鳥飛来

今日、クリニックのそばを流れる逢瀬川沿いを散歩していたところ、通りがけのおばさんから白鳥が来ていると教えてもらい、子供たちと見に行きました。

別の川沿いにすむおじさんは、逢瀬川のこのあたりに来るのは初めてだと話していました。

僕の実家がある町も、以前から白鳥飛来地として知られていますが、鳥インフルエンザの問題があって、今年から餌付けが廃止されています。
毎年、お正月に実家に帰ったとき、子供たちを連れて見に行くのですが、餌付けを行わなくなったので、今度のお正月はあまりいないかもしれません。

もしかしたら、そのような影響があり逢瀬川にやって来たのかのかもしれませんね。
今年も、後一週間ちょっとです。
『終わりよければ全てよし』とも言いますので、頑張っていきましょう。

 

2008.12.19
診療
研究
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透析の血流について

前回は時間について書きましたが、今回は血流について書きたいと思います。

当院で行っている透析治療では、ほとんどの患者さんに対して、透析の血流は300ml/minで行っています。
シャントの問題でそれ以上上げられない場合や、超高齢者の方はやや低めにするよう考えています。

当院で皆さんに血流を上げることが出来るのは、不均衡が少ない前希釈オンラインHDFを行っているからかも知れません。
ただ、血流は200という固定観念が有るとしたら、上げる気持ちにはならないでしょう。

これは、世界的に有名なDOPPS研究の結果です。


愛腎協ホームページより

このような結果が出ているにもかかわらず、多くの施設が血流を200に固定しています。
心臓に負担がかかる、血流を上げると血圧が下がるなどの理由です。

有名なHEMO研究では、血流量を上げて透析量を増加させた「高透析量群」において、死亡リスクや心臓死のリスクは増加しないと言う結果が出ています。日本人に比べ、心臓病が多く、しかも血流は倍近くの欧米での結果です。

それから、除水コントローラーの無かった昔は、回路圧を調整しながら、除水を行っており、血流量を上げると静脈圧が上がって除水速度が上がってしまったそうです。
そのため、血圧低下時には血流量を下げて除水速度を落とした様です。

現在は、除水コントローラーが有りますので、そのようなことは無いのですが、血圧が下がったら血流を下げるということだけが残ってしまったのかも知れません。

もちろん、血圧下降時に血流を下げる場合も有ります。
ただ、通常の安定したときは、効率を上げるために血流を上げることは十分な効果が有ると考えられます。

2008.12.19
診療
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透析の時間について

医療機関の収入は、2年ごとに更新される診療報酬に基づき計算されます。
今年の4月の改訂では、様々は方面からの働きかけで、時間区分に基づく透析診療報酬が復活しました。

平成14年の診療報酬改定で,透析時間区分が廃止されてから4時間未満の透析時間の比率が増加していました。

時間を短くしても診療報酬が同じであれば、使用する水や施設コストは減りますし、スタッフも早く帰れる、患者さんも辛い透析が早く終わるので、急速に時間を短くする施設が増加しました。

でも、それで良かったのでしょうか。
辛い透析の原因は何だったのでしょうか。

短い透析長期間行っていると、透析後に調子が悪く なり、自宅になかなか帰れない患者さんが多くなります。
本来は、時間をかけてゆっくり除水することが大切であり、患者さんの身体に負担がかからない透析をすることが大切なのです。

平成19年11月26日に日本透析学会と日本透析医会から連盟で出された要望書でのデータの中には、透析時間と生命予後に関するデータが有りますので、グラフにしてみました。

と言うように、もっとも一般的な4時間透析している患者さんを1とすると、3.5時間の患者さんでは1.285倍、3時間以下では1.862倍も危険度が高いことが示されています。
逆に4.5時間では0.708倍、5時間以上では0.653倍と危険率が低くなっています。

統計的なことはよく分からないのですが、4時間透析をしている人より5時間以上の透析をしている人は、1.6倍長生きするということでしょうか。

以下は要望書に書かれた文章です。
どうぞご覧ください。

短時間透析の生命予後が不良なことは述べたとおりです.
この他,たとえば長期合併症である透析アミロイドーシスの原因となるβ2-MGなど分子量の大きい溶質の除去は,透析時間が最大の規定因子で,透析では時間をかけないと除去できません.

また,短時間透析では,血管内老廃物の除去は十分でも,組織間液や,細胞内披からの除去には,十分な時間をかけることが重要です.

この他,短時間透析では急激な体液量および溶質濃度の変化により,急激な血圧低下や不均衡症候群と呼ばれる苦痛を伴う副作用が出現する可能性が増加します,

先に示したまだ残腎機能がある糖尿病性腎症透析患者でも,あるいはこうした患者ほど,短時間透析では副作用が出現しやすく,むしろ時間をかけた透析のほうが安全で無症状であるといえます.

http://www.wam.go.jp/wamappl/bb11GS20.nsf/0/b704820fea6fd122492573df00185346/$FILE/20080130_2sankou3.pdf

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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