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2008.11.28
診療
研究
その他(医療関連)

副作用:便秘薬の酸化マグネシウム

毎日新聞より
 便秘や胃炎に広く使われている医療用医薬品「酸化マグネシウム」の服用が原因とみられる副作用報告が05年4月~今年8月に15件あり、うち2人が死亡していたことが、厚生労働省のまとめで分かった。高齢者に長期間処方しているケースも多いことから、厚労省は血液中のマグネシウム濃度の測定など十分な観察をするよう、製薬会社に使用上の注意の改訂を指示した。

 酸化マグネシウムは腸の中に水分を引き寄せて腸の運動や排便を助ける効果があり、各製薬会社の推計使用者は年間延べ約4500万人に上る。

 15件の副作用は、服用が原因で意識障害や血圧低下などにつながった可能性が否定できないケースで、全員が入院。うち認知症などの病気を持ち、他の薬と併用して長期投与を受けていた80代の女性と70代の男性が、ショック症状などを起こし死亡した。15人中13人は、服用を半年以上続けていたとみられる。

 酸化マグネシウムは市販薬にもある。厚労省はこの成分を含む製品を副作用の危険が最も低い3類から、薬剤師らに情報提供の努力義務が課せられる2類に引き上げることを決めた。市販薬での副作用報告は今のところないという。【清水健二】

http://mainichi.jp/select/science/news/20081128ddm041040019000c.html

先日、便秘の治療について記事を書いたばかりですが、今日こんなニュースが飛び込んできました。

年間4500万人の方が酸化マグネシウムを飲んでいて、酸化マグネシウムと因果関係が否定できない高マグネシウム血症が15名の方で起こり、2名の方が亡くなられたと言うようです。

重症となったり亡くなられた方は、精神病や認知症で自分で症状をうまく伝えられなくて具合が悪くなったようです。

長期に飲んでいる方もいらっしゃると思いますが、酸化マグネシウムの内服により副作用として悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、筋力低下、傾眠などの症状があります。
そのような症状があり、心配な方は、マグネシウムの採血を受けられた方がいいと思います。

ただ、4500万人が飲んでいる薬ですので、それほど危険性は高くないと思います。
ちょっとおかしいと考えた場合には、漠然と飲み続けるのではなく、副作用のことを思い出してみてください。

この薬は腎臓が悪い場合には代謝されず、副作用が出やすいと言われています。
血液透析を受けている方の場合は、より注意して内服すべきですので、気をつけてください。

 

 

 

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援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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