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2008.07.24
診療
仕事 / 職場

引き続き治療法です。

昨日に引き続いて、過活動膀胱の治療法です。

まずは、一番手っ取り早く誰でも出来るのが、 膀胱訓練です。

膀胱訓練は、尿意を感じても、少しだけ我慢しよう、最初は5分ぐらい我慢しよう。だんだん10分、15分と、我慢する時間を延ばしていくことで、おしっこを溜めることが出来るようになっていくという治療法です。

実は、僕も以前より過活動膀胱の症状があり、頻尿で急におしっこがしたくなることがよくありました。
でも、以前つとめていた太田西ノ内病院の外来は大変混雑しており、なかなかトイレに行けない状態でした。
そのため、トイレに行くのを我慢することが多くなっていたところ、自然に尿意切迫感はよくなっていました。

これは、必要に迫られてやった膀胱訓練と言うことになります。
このように、膀胱訓練は今すぐ出来る治療法ですので、一番お勧めの治療法だと思います。

そして、低周波治療器を使って骨盤底筋の収縮力を強化する治療法も、かなり有効な方法ですので、お話しいたします。

その理由は、
1,骨盤底筋体操を継続して行うのが難しいこと。
2,薬物治療が行えない方がかなりいること。
です。

尿失禁に対し、骨盤底筋体操が有用だと以前から言われています。いわゆるおしりをつぼめる訓練を一日数回行うことです。
ただ、つぼめる場所を覚えるのが難しく、なかなか習得するのが難しいと言われています。
そして、毎日忘れないで続けていくことも大変だと言われています。

そのため、機械を使ってつぼめる方法を習得する訓練を行ったり、集団で集まって一緒に骨盤底筋体操を行い効果を上げようとしているところもあります。

そのような状態ですので、外来で骨盤底筋体操のパンフレットを渡すだけでは、なかなか効果が出るようになるのは難しいようです。

低周波治療器ですと、定期的に外来通院することで、骨盤の筋肉を鍛えることが出来ますので、効果的に継続できると思います。

それから、過活動膀胱に非常によく効く抗コリン薬が、口渇や便秘などの副作用が出てしまい、使えない方がいらっしゃいます。
また、前立腺肥大症の方では、抗コリン剤を飲むとオシッコが出なくなってしまう方もいらっしゃいます。

このような方達には、副作用が全くない低周波治療器は有効な治療法といえます。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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