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2008.07.19
診療
仕事 / 職場

尿流測定検査

援腎会すずきクリニックは、2階で人工透析治療を、1階では泌尿器科と内科の診療を行っています。

泌尿器科の病気で、もっとも代表的な疾患は前立腺肥大症です。
前立腺肥大症になると、オシッコが出にくくなる、オシッコが近くなる、残った感じがするなどの症状が出てきます。

患者さんが来院されると、国際前立腺症状スコアというアンケート用紙を書いてもらい、前立腺肥大症の症状を点数として評価してします。

次に前立腺をおしりから入れる経直腸超音波で調べます。ただ、痔があったり、希望しない方はお腹から超音波を当てるようにしています。

そして、次に行う検査が、尿流測定検査です。
かなり、前振りが長くなったとおもいますが。。。これが、今日の本題です。

当院の尿流測定装置(多目的トイレの中にあります。)

尿流量測定装置(ウロフロメトリー)は、センサーのついたカップにオシッコをすると、排尿を感知して時間あたりの排尿量を計算する装置です。
よくウロフロと言っていて、次に行う残尿検査と合わせ、ウロフロ残尿と読んでいます。

この検査をやることで、
 ・排尿量
 ・排尿時間
 ・最大尿流量率(オシッコの勢いが一番いいときの数値)
 ・平均尿流量率(オシッコの勢いの平均を取った数値)
などを調べます。

測定したデータは数値とグラフで表示されますので、尿の勢いなどが一目でわかるしくみになっています。


アステラス製薬 前立腺.comより引用

正常の人は、排尿が開始すると尿流率が上昇しますが、前立腺肥大症の方では、尿の出し始めから終わりまで、ほとんど勢いがなく、排尿時間が長いグラフになります。

この検査を行うことで、客観的な数値で排尿状態を評価できます。
たとえば、薬で治療する前後に行うことで、どのくらい治療効果が出ているのかが判断できます。

以上が尿流測定検査についての説明ですが、この検査の後には、必ず残尿検査を行っています。

残尿検査については、長くなりましたので、明日続きを記事にします。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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