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- 2008.06.11
- 診療
尿酸のお話
月曜日に、急に以前いた職場の仲間にちょっと呼ばれしました。
いろいろな話題の中で、最近、このブログがグルメブログになっていないと言う話がありました。
そうだね。身近な話題となるとそうなってくるかな。
と言う感じでした。
そういえば、開院してから全然本を読んでいないなと思い、昨日は、『腎と透析』4月号、特集 痛風・高尿酸血症のすべて なんて読んでみました。
まだ、途中ですが、尿酸についておもしろい事が書いてありました。
尿酸は、数値が7以上で高尿酸血症と言われ、高くなるほど痛風になりやすくなります。
これ、常識ですよね。
そして、尿酸の数値が高くなると、心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクがあがると言うことが言われてきているようです。
ちょっと怖いですね。
それで、尿酸って悪の根源みたいな物なのって思っちゃうのですが、そうでもないらしいんです。
腎臓でどんどん尿酸が排泄される腎性低尿酸血症という病気があって、この病気を持つ人は、尿管結石や運動後の急性腎不全を起こしやすいなんて書いてありました。
尿酸は体内には必要な物質で、抗酸化作用のある生きていくために重要な物質と言われています。
長寿に関わる物質ではないかという説もあるようです。
もっとすごいことは、これまでの偉人たちが痛風である人が多く、尿酸に中枢刺激作用があり、知的能力を向上させると言う仮説もあるそうです。
でも、著名人に痛風が多いのでそういわれてますが、社会的に成功した人が成功後に痛風になった可能性もありますよね。
どっちなんでしょう。
じゅあ、どうすればいいんだいと言われそうです。
でも、よくテレビで、何々がすばらしいので食べなさい。とか、何々が危険だとか、あおってますよね。
テレビなので、面白くするためにはそうなるのでしょうが、やっぱり何でもほどほどとか、常識の範囲でとかが重要なんでしょうね。
後で、周りから肥満メタボのあなたがそんなこと言えるのと言われそうです。
プロフィール
こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。