よくある症状Q&A
望ましい透析とはどのような透析なんですか?
現在、血流量は約200ml/分で透析時間が約4時間の透析が広く行われています。
これは、透析学会が発表している2002年の時点での平均的な血液透析の条件ですが、この一般に行われている平均的な透析は、患者さんにとって一番いい透析なんでしょうか。
透析学会では、望ましい透析の条件というものも出しています。
以上、11項目あります。
これらを一つ一つ達成しようと考えると大変です。
しっかり自己管理しなくてはと言う気持ちになりますが、それ以上に大変だという感じになりますよね。
栄養をよくして、蛋白をしっかりとると、リンが上がっちゃいます。
どうすればいいのでしょうか。
答えは、透析時間を長くすることと、十分な透析量を確保することです。
いわゆる『しっかり透析』です。
十分な透析を行うことで、β2MGは除去され、貧血も改善され、血圧は下がり、心臓も小さくなることが知られています。
そして、十分な透析でリンが下がりますから、しっかり食事をとることが出来ます。
これにより、十分な蛋白質摂取が行え、良好な栄養状態、筋肉量の維持に結びつきます。
患者さんが行うのは、しっかり食事をとること。運動すること。そして、塩分制限を十分に行って、体重を増やさないようにすることです。
その他には、カリウムに気を付ける必要はあります。