2021.01.18
一般

本日より個室透析センターでの夜間透析が開始となりました。

昨年4月より2階透析室で開始した夜間透析ですが、本日より個室透析センターでの夜間透析が開始となりました。
お仕事の後にゆっくりした環境で透析治療が受けられる様になっています。
対応スタッフ数の関係から、現在受け入れられるのは3名くらいまでですが、希望される方は連絡頂けると幸いです。
現在、3名の6時間透析を含め全ての方が5時間以上の透析時間となっており、元気でバリバリ仕事が出来る体力を付けられる5時間透析をお勧めいたします。
終了時間は22時終了となります。
2021.01.17
一般

フェイスシールドのみやマスクシールドのみに感染予防効果はありません。

今回ブログの記事にした新型コロナウイルス知識・理解度調査ですが、当院通院中の透析患者さん達にも行っています。

105名の方から回答を得ていますが、全問正解された方は56名でした。

 

 

この結果は、他の施設でも同様の結果でした。

それでは、どの項目を間違えている方が多いのでしょうか?

質問内容を示します。

 

 

結果としては問3の平熱で体調不良が無ければコロナにかかっている恐れは無いと言う問と、問8のフェイスシールドやマスクシールドに感染予防効果があるかどうかと言う問で正答率が低い結果でした。

 

 

 

感染者の 9 割は症状が出ないと言われている感染症です。

感染を広めない為には、常に自分がコロナにかかっているかもしれないと言う思いで行動すると良いでしょう。そうすれば、感染された方に対する差別も無くなります。

 

 

豊橋技術科学大学プレスリリースより引用

(スーパーコンピューター「富岳」のシミュレーション結果)

 

 

https://www.tut.ac.jp/docs/201015kisyakaiken.pdf

 

こちらは、豊橋技術科学大学でスーパーコンピューター「富岳」を使用したマスクやフェイスシールドの予防効果のシミュレーション結果です。

フェイスシールドやマスクシールドに感染予防効果が無い事が分かるかと思います。

この結果でSNSにてウレタンマスクへの悪者扱いが始まっていると言う情報が流れていますが、ウレタンマスクでも一定の効果が有りますし、不織布マスクでも密だと感染してしまいます。

何をすれば大丈夫だとかでは無く、この予防とこの予防法を掛け合わせる事で感染リスクが低くなると言う考えの方が良いかと思います。

フェイスシールドやマウスシールドにはそれぞれに使い方があります。

マスクをした上で目への感染を予防するのがフェイスシールドですし、たくさんの方の前で距離を置いて話すときに飛沫を飛ばさない為のエチケットとして使用するのがマスクシールドです。

感染予防はかけ算であると言う事と、勘違いは感染を引き起こす事を今日はお知らせ致します。

 

2021.01.16
一般

新型コロナウイルス知識・理解度調査回答

前回記事にした新型コロナウイルス知識・理解度調査の回答です。

全て×でした。

私の作成した解説もご覧下さい。

意見の相違でそれはちょっと違うのではと言う部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

(✖)1.新型コロナは風邪の一種だから、気をつけてもしょうがない。

→亡くなられた方のほとんどが高齢者や持病のある方ですので、かからない様に気をつけなければならないです。

 

(✖)2.37.5°C以上の熱がなければ、新型コロナではない。

→熱発が多いですが、咽頭痛や咳、腹痛などのケースもあります。

 

(✖)3.平熱で体調不良がなければ、新型コロナにかかっている恐れはない。

→感染者の 9 割は症状が出ないと言われています。これが新型コロナの怖いところです。

 

(✖)4.ソーシャルディスタンスを守れば、マスクなしでも新型コロナにはかからない。

→室外で距離を取って運動や散歩する場合は要らないですが、ソーシャルディスタンスを取っても室内では装着してください。

 

(✖)5.お互いマスクをしていれば、近距離で⻑話をしても新型コロナにはかからない。

→一般のマスクですと感染してしまいます。短時間でお願いします。

 

(✖)6.手洗いや手指消毒は、帰宅時にしっかりやれば、以後の在宅中は不要である。

→ご家族で感染している方もいるケースもありますので、やった方が良いかと思います。

 

(✖)7.顔見知り同士や家族団欒の食事なら、新型コロナにはかからない。

→不顕性感染が多いですので、誰が感染しているか解らない怖い病気です。

 

(✖)8.フェイスシールドやマウスシールドはマスクと同じくらい感染防御に有効である。

→フェイスシールドはマスクをした上で目を守るものであり単独での効果は少ないです。マウスシールドは相手に対して大きなサイズの飛沫を防ぐ効果はありますが、小さい飛沫は防げませんし、感染を予防する効果は非常に少ないです。

 

(✖)9.マスクは鼻を出して口だけにしていても効果は変わらない。

→マスクはきちんと鼻から顎までカバーしないと効果は出ません。

 

(✖)10.スーパーや店舗入り口の消毒スプレーは、指先だけつければ十分である。

→きちんと手にすり込ませる必要があります。尚、アルコールよりもしっかり手 を洗う方が効果が高く、手洗いを先ず第一に行ってください。

 

日本で最初の患者報告からまる1年が経ちました。
1年間で発生した感染患者数は313,859例です。
1日も早い収束を願います。
2021.01.14
一般

新型コロナウイルス知識・理解度調査

新型コロナウイルス感染者数が増加してきており、福島県知事より外出自粛や飲食店の営業時間短縮などの要請が出ました。
西村経済再生担当大臣からは、ランチタイムの外食や外出についても行動を見直すよう呼びかけがありました。これは、夜はまずいが昼はいいと言う間違ったメッセージを送ってしまっているかもしれないと言う指摘に答えての事かと思います。
皆様は、新型コロナウイルス感染症への対策は出来ているでしょうか?
3密回避と言われますが、正しい感染予防の知識を身につける事が大切です。
今回、懇意にして頂いている国際医療福祉大学病院の安藤康宏教授が新型コロナ知識・理解度アンケートを作成してくださいました。
皆様、是非ともトライしてみてください。
回答は、私が作った解説と共に数日後にお知らせ致します。
新型コロナの感染防御に関するアンケート調査

作成:国際医療福祉大学病院教授 安藤康宏

新型コロナ対策として、正しいものに(○)、間違っているものに(✖) をつけてください。

(  )1. 新型コロナは風邪の一種だから、気をつけてもしょうがない。

(  )2. 37.5°C以上の熱がなければ、新型コロナではない。

(  )3. 平熱で体調不良がなければ、新型コロナにかかっている恐れはない。

(  )4. ソーシャルディスタンスを守れば、マスクなしでも新型コロナにはかからない。

(  )5. お互いマスクをしていれば、近距離で⻑話をしても新型コロナにはか からない。

(  )6. 手洗いや手指消毒は、帰宅時にしっかりやれば、以後の在宅中は不要 である。

(  )7. 顔見知り同士や家族団欒の食事なら、新型コロナにはかからない。

(  )8. フェイスシールドやマウスシールドはマスクと同じくらい感染防御に 有効である。

(  )9. マスクは鼻を出して口だけにしていても効果は変わらない。

(  )10. スーパーや店舗入り口の消毒スプレーは、指先だけつければ十分で ある。

2021.01.05
一般

今年も1年頑張ります。

 

 

昨日月曜日より援腎会すずきクリニックの外来診療が始まりました。

透析診療は1月1日から行っています。

援腎会の透析は、平成20年の開院以来

5時間以上の透析時間

300ml/min以上の高血流透析

オンラインHDF

しっかり透析として透析者の皆様に提供してきました。

 

 

 

 

こちらは、昨年の資料ですが、当院の週当たりの透析時間と血流量の分布です。

ほとんどの方が5時間以上の透析となってきた最近では、高齢者の方も多いと言う事で、血流量の平均が平均血流量が290ml/minくらいまで下がってきています。

4時間200ml/minの透析ですと、普通に食事をされるとデータ管理が難しくなりますが、5時間透析ですと食べられない高齢者の方では300ml/min以上だと栄養素も抜けてしまいますので、少し下げているのです。

 

それなら、透析時間を短くしたらいいのではと言うご意見も聞くことがありますが、透析時間はそれ自体が独立した予後因子であり、透析時間が短くなると血圧のコントロールが上手くいかなくなるなどの不都合も出てきます。高齢者の場合は、透析中に血圧が下がり安いですので、時間をかけて緩やかな透析を行う方法が最良の方法となります。

我々の方針は、まずはしっかり透析を行い、食欲が湧いて元気になってきたらそれでよし、あまり食べられていないぞと感じたら速やかに透析条件を落とす対応をしています。漫然とした透析は行わない様に心がけております。

 

 

 

 

援腎会では、これまでの高齢透析者の合併症管理にも気を付けてきており、2施設で現在臨床検査技師が常勤非常勤で6名おり、来春からもう一名の入職も決まっていますので、心エコーから腹部エコー、シャントエコー、副甲状腺エコー、下肢エコーまで対応可能となっています。

 

また、昨年は全国規模の研究会として第10回透析運動療法研究会を開催させて頂きましたが、運動療法には力を入れており、65%の患者さんが透析中の運動療法を行っておりますし、常勤の管理栄養士が栄養指導を行う体制も整えております。

 

現在、患者数は110名を超えるようになりました。

 

 

こちらは、開院以来の当院に通院された方で亡くなられた方の割合です。

かなりの内部情報ですが、ブログにお見せ致します。

透析医学会JSDTが発表している粗死亡率が約10%程度です。

毎年、透析患者さんの高齢化が進んでいる現状を考えますと、粗死亡率も高齢化と一緒に上がっていかないのは透析従事者が頑張っている事と透析技術が進歩している為だと考えています。

そして、以前JーDOPPS研究会が以前全国の一般的な重症患者のいない透析施設の粗死亡率を6.6%と発表していますが、当院の粗死亡率は一度だけ6.6%を越えていますが(翌年1.1%)、ほぼ4−5%程度で推移しています。

これは、しっかり透析と栄養・運動療法、そして合併症対策がしっかり噛み合っているのかなと自負しています。

今年も、透析者の皆様がここに通院していて良かったと思ってくれる様な透析施設を目指して1年頑張っていきたいと思います。

今はコロナ禍ですので、感染予防という大切な仕事も有ります。

こちらもきちんとした対応でやっていきます。

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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