2021.04.04
一般

フワちゃんの尿失禁について

最近、女性雑誌に下記の様な記事がありました。

 

フワちゃん、CM7本の人気ぶりも 食品メーカーが問題視した「下品発言」 https://www.jprime.jp/articles/-/20484

 

人気者のキャラクターであるフワちゃんが、撮影現場でよく失禁してしまい、「おしっこ漏らしちゃった」と言う発言が不適切だとCMのメーカーさんが問題視していると言う話題です。

「おしっこ漏れちゃった」

これは、尿失禁症と言う病気です。

尿失禁に関しては、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、機能性尿失禁のタイプが有ります。

腹圧性尿失禁は出産後の女性の方が骨盤底筋が弱くなり腹圧と共に尿を漏らしてしまう病気です。

40歳以上女性の尿失禁保有率は44%もあるそうです。

切迫性尿失禁は急激な尿意でトイレに間に合わず漏れてしまう尿失禁です。

尿失禁まで至らなくても急激な尿意が生じる尿意切迫感は、40才以上の8人に1人がその症状を訴えていると言われています。

機能性尿失禁は、排尿機能には問題はないけれど、身体運動機能の低下や認知症などで漏らしてしまうタイプです。このほかに溢流性尿失禁もありますが、今回は割愛させて頂きます。

 

フワちゃんの場合は、笑って腹圧がかかった時に漏れていますが、未出産の若い女性ですので腹圧性尿失禁とは考えづらいです。

これは、笑い尿失禁(giggle incontinence)と言う病態だとの事です。

若年未産婦で、笑った時に急激な尿意が起きて我慢出来ず漏れてしまう切迫性尿失禁の一種です。

とても少ないですが、若い女性で見られる病態です。

これだけたくさんの方が困っている病気の話をして下品とするのはちょっと問題あるかもしれません。

お薬で良くなる可能性があるので、そのような症状が有る方は泌尿器科を受診された方が良いかと思います。

尚、当院と分院であるあさか野泌尿器透析クリニックでは当院本田周子医師による女性外来を

すずきクリニックに月曜午後(15時から18時)

あさか野泌尿器透析クリニックにて金曜午後(15時から18時)

行っております。

本田医師は尿失禁のスペシャリストですので、郡山地区で尿漏れでお困りの方は是非とも受診してみてください。

久しぶりに泌尿器科疾患に関してブログに書きました。

 

 

2021.04.01
一般

お勧めの本:腎機能を運動で守る (扶桑社ムック)

月になりました。

郡山も例年より早く桜が満開になりました。

運動するにはいい季節になってきたのではと思います。

今回お勧めの本が有ります。

 

腎機能を運動で守る (扶桑社ムック)

 

来年の透析運動療法研究会の大会長であるつばさクリニック院長の大山恵子先生が監修した本です。

慢性腎臓病ってどんな病気なのか?

慢性腎臓病の原因は?

年々透析を受けている方が増えている事

運動療法で腎機能が良くなる

などとともにトレーニング方法に関しても詳しく書かれています。

是非とも読んで頂きたいお勧めの本です。

 

2021.03.21
一般

透析新聞

援腎会すずきクリニックでは今年から透析新聞を発行して通院中の透析者の方々にお配りしています。

1月にNo.1を発行しており、各シーズン1回発行予定ですので、今回No.2が発行されました。

内容としましては、その時々のHOTな情報、透析食メニュー、透析に関する記事を新聞にして発行しています。

No.1のご挨拶は院長が書きましたが、今回は新聞担当スタッフが作成したものです。

 

当院の新聞担当スタッフは当院に週3回透析治療で通院している患者さんで、当院職員ですが医療従事者ではありません。ただ、私がこれまで書いて来たブログ記事を熟知しており、新聞に載せる内容も考えてくれています。

私も内容を確認しましたが、特に修正する部分も無く発行となっています。

今後もHOT な情報を発信してくれるかと思います。

 

 

2021.03.16
一般

VA血管内治療認定医の認定証が届きました。

当院では開院当初から内シャント狭窄に対するバルーンを用いた内シャント拡張術を行ってきていました。

今回、非営利活動法人日本透析アクセス医学会がVA血管内治療認定医の認定制度を発足させましたので申請を行いVA血管内治療認定医に認定されました。

今後も認定医に恥じないように精進していきたいと思います。

 

 

2021.03.15
一般

ノババックス社の新型コロナウイルス感染症ワクチン

昨年8月に武田薬品工業がバイオテクノロジー企業ノババックス社と日本国内向けにワクチンを製造・流通させる提携を行った事がニュースとなりました。
そのノババックス社が英国で行った第3相主試験の結果から効性が96.4%だったと発表しています。
また、全ての入院と死亡を含む重症疾患に対し100%の予防効果を示したそうです。
南アフリカの変異株に対しては48.6%の有効性でHIV陰性の参加者で55.4%の有効性、更に重症化例もフラセボのみだったと報告されています。
武田は200人規模の国内治験を実施し、日本人での安全性や効果を検証し、治験結果は21年後半に出る見込だそうです。
ノババックス社から技術移転を受けて山口県の光工場で生産を行い、年間2億5000万回分以上の生産体制を整えるとの事ですので、期待したいですね。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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