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2021.08.05
一般

『ワクチン接種状況と新規感染者数等の動向について』から

厚生労働省の8月2日付けの『ワクチン接種状況と新規感染者数等の動向について』と言う資料から感染の動向に関して書いてみました。
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第1波修了後は感染者数がほぼゼロになっていますが、第2波修了後からは下げきらずに次の波が起こる様になっており、底値の事をnadirと言いますが、波が来るたびにnadirが上がってきています。
これを見てもゼロコロナを目指すのは無理があることが判るかと思います。
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グラフから
薄緑の線ですが新規陽性者数のうちの65才以上の割合となっていますが、高齢者のワクチン接種が進んできている事から感染者数の割合がかなり下がってきていますね。
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こちらは新規陽性者数7日間の平均ですが、20-30才代が急増しており、今回の第5波での感染者数の多くの方が高齢者以外の方だと判るかと思います。20-30才代の次が40-50才台で、次に20才未満が続いており、60才以上の方は今回の第5波ではほとんど増加していないようです。
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年代別感染者数を見ると20-30才代が多かったですが、入院している世代を見ると40-50才台が多くなっています。次に20-30才代となっています。
20-30才代の方でもかなりの方が入院しているんですね。
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その中でも人工呼吸器が必要な重症者の推移は40-50才台が急増しています。
呼吸器やECMOを装着していると言う事から、重症というよりは重篤と言った方がいいので以下は重篤と表現します。
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このグラフで言える事は以下の3つのポイントとなります。
・40-50才台の重篤者が急増している。
・40-50才台の方へのワクチン接種が行き渡れば医療を圧迫する重篤者数は改善していく可能性がある。
・20-30才代の感染者数の急増に伴い、20-30才代でも重篤化している人数が増えている。
と言う事が判るかと思います。
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40-50才台の方はなるべく早くワクチン接種を受けるべきであり、それ以下の年齢の方でも重篤化している方が一定数出てきていると言う事からワクチンを接種した方が無難だと思います。
若い世代はワクチン打たなくても大丈夫だとかいろいろな話が出ています。
そこで大切な事は何かですが、自分の目でデータを含めた状況をしっかり確認して物事を見極める事が大切です。しっかり見れば自ずとどうすべきかが判ってくるかと思います。
尚、データはキチンと行政が出しているデータが良いと思います。行政が出しているデータですと、おかしなデータの場合直ぐに批判されてしまうからです。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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