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2021.01.05
一般

今年も1年頑張ります。

 

 

昨日月曜日より援腎会すずきクリニックの外来診療が始まりました。

透析診療は1月1日から行っています。

援腎会の透析は、平成20年の開院以来

5時間以上の透析時間

300ml/min以上の高血流透析

オンラインHDF

しっかり透析として透析者の皆様に提供してきました。

 

 

 

 

こちらは、昨年の資料ですが、当院の週当たりの透析時間と血流量の分布です。

ほとんどの方が5時間以上の透析となってきた最近では、高齢者の方も多いと言う事で、血流量の平均が平均血流量が290ml/minくらいまで下がってきています。

4時間200ml/minの透析ですと、普通に食事をされるとデータ管理が難しくなりますが、5時間透析ですと食べられない高齢者の方では300ml/min以上だと栄養素も抜けてしまいますので、少し下げているのです。

 

それなら、透析時間を短くしたらいいのではと言うご意見も聞くことがありますが、透析時間はそれ自体が独立した予後因子であり、透析時間が短くなると血圧のコントロールが上手くいかなくなるなどの不都合も出てきます。高齢者の場合は、透析中に血圧が下がり安いですので、時間をかけて緩やかな透析を行う方法が最良の方法となります。

我々の方針は、まずはしっかり透析を行い、食欲が湧いて元気になってきたらそれでよし、あまり食べられていないぞと感じたら速やかに透析条件を落とす対応をしています。漫然とした透析は行わない様に心がけております。

 

 

 

 

援腎会では、これまでの高齢透析者の合併症管理にも気を付けてきており、2施設で現在臨床検査技師が常勤非常勤で6名おり、来春からもう一名の入職も決まっていますので、心エコーから腹部エコー、シャントエコー、副甲状腺エコー、下肢エコーまで対応可能となっています。

 

また、昨年は全国規模の研究会として第10回透析運動療法研究会を開催させて頂きましたが、運動療法には力を入れており、65%の患者さんが透析中の運動療法を行っておりますし、常勤の管理栄養士が栄養指導を行う体制も整えております。

 

現在、患者数は110名を超えるようになりました。

 

 

こちらは、開院以来の当院に通院された方で亡くなられた方の割合です。

かなりの内部情報ですが、ブログにお見せ致します。

透析医学会JSDTが発表している粗死亡率が約10%程度です。

毎年、透析患者さんの高齢化が進んでいる現状を考えますと、粗死亡率も高齢化と一緒に上がっていかないのは透析従事者が頑張っている事と透析技術が進歩している為だと考えています。

そして、以前JーDOPPS研究会が以前全国の一般的な重症患者のいない透析施設の粗死亡率を6.6%と発表していますが、当院の粗死亡率は一度だけ6.6%を越えていますが(翌年1.1%)、ほぼ4−5%程度で推移しています。

これは、しっかり透析と栄養・運動療法、そして合併症対策がしっかり噛み合っているのかなと自負しています。

今年も、透析者の皆様がここに通院していて良かったと思ってくれる様な透析施設を目指して1年頑張っていきたいと思います。

今はコロナ禍ですので、感染予防という大切な仕事も有ります。

こちらもきちんとした対応でやっていきます。

 

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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