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2018.12.17
一般

今年も中国に行ってきました。

先週末に中国の長沙市に行ってきました。

昨年、12月に長沙市の透析関連の講演会にお呼びいただいて高血流透析のお話をさせていただいた事をブログに書きました。
https://enjinkai.com/blog/2017/12/25/post_1448/
今回は、その時参加された大学教授から再度話を聞いてみたいと声をかけて頂きまして、再度出かけてきました。
今回参加させて頂いたのは、『2018年湖南省医学会腎臓病学専門委員会腎臓病予防治療と血液浄化の新しい進展の第二回湘江(しょうこう)論壇、及び湖南省医学会腎臓病学専門委員会腎臓病栄養管理学組織学術年会』と言う学会でした。
ちょっと学会名が長いのですが、それはご愛敬という事で。
今回は、日本とヨーロッパのオンラインHDFの違いを主にお話させて頂きました。
日本しか知らない私は、中国の発展に驚かされます。
長沙市は内陸地にある湖南省の省都ですが、人口は700万人の大都市であり、高層ビルが建ち並んでいる都市です。
街に人が溢れ、大きなショッピングモールがいくつもあり、失われた20年の間にあっと言う間に日本は追い越されたと言う事を実感いたします。
ただ、急激な発展で貧富の格差が大きくなっている実情も見る事が出来ました。今回も大学病院の透析室を見学させて頂きました。
50床以上のベットを持つ透析室で、300人以上の患者さんが透析を受けていると言う話でした。
透析を受けている方達を見ると当院よりは少し若めの方が多い印象でした。
今回も機械室を見せていただきました。
エンドトキシンや培養検査も定期的に行っており、透析液清浄化にも力を入れているとの事でしたが、日本の様にウルトラピュアな透析液が製造出来ているかはちょっと疑問に感じました。
透析膜もLow flax膜が7割を占めていると言う話でした。 

 

今回は『オンラインHDFについて』と言う講演依頼でしたので、ヨーロッパと我が国がどの様な毒素をターゲットとしてオンラインHDFを行っているかを中心にお話させて頂きました。
現地の先生からも、中国ではどうしても論文を紹介する講演が多く、実際に自施設のデータから結論を導き話してくれるDは少なく素晴らしいとお褒めの言葉を頂きました。

我々は臨床家ですから、IPS細胞みたいな夢のある話は出来ません。
もちろん、そんな話は期待されていません。
日本で行っているオンラインHDFのデータから日々の診療に役立つ知見を知ると言う目的から招聘されています。
ただ、日本のオンラインHDFの大前提は透析液清浄化であり、透析液清浄化がきちんと出来ていなければオンラインHDF自体逆効果になります。
我々のオンラインHDFの成績をお示ししながら、これが当地に適した講演になっているのかと言う事も少し頭に思い浮かべながらお話させて頂きました。

月曜日までお休みを頂いたので、上海の夜景を楽しむ事が出来ました。

留守番をしてくれた皆さんに感謝したいと思います。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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