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2017.09.12
一般

上腕動脈血流量と設定血流量

先日、過去1年で行った当院患者さんの上腕動脈血流量のグラフを供覧頂きました。

当院では高血流透析を推奨しています。

多くの方から通常のシャントだから、そんなに高血流は取れないよと言われます。

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僕としては、そんなことはないのではと思っています。

2011年版「慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン」 で記載されていますが、

K-DOQI ガイドラインでは、上腕動脈血流量が600mL/min未満で狭窄を疑うと書かれています。

CSN ガイドラインでも、500 mL/min未満またはベース血流より20%以上の減少で狭窄を疑うと言う記載があります。

他にも、本邦から機能不良群との境界は500mL/min だという報告も出されています。

当院の設定血流量は最大でも400mL/minです。

こちらは、当院の上腕動脈血流量と設定血流量のグラフです。

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上腕動脈血流量が400mL/min未満の方はPTAを行うとかの対応をしていますので、多くの方が設定血流量以上の血流がシャントを流れています。

再度、書きますが、シャントがそれほどよくないので当院のように高血流が出来ないと言う話は矛盾が有ると思います。

400mL/minと言う数値は、それ以下ならアクセス不全を起こしている数値なのです。

今回の結果は、今週末に開催される第1回日本透析機能評価研究会で報告を予定しています。

 

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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