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2015.08.27
研究

薬剤のリン含有量について

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今年のInternational Society of Nephrologyと言う雑誌に、薬剤に添加されているリン含有量についての論文がありました。
これまで、食品添加物のリン含有量については時々話題になっていましたが、薬剤にもリンが含まれているものが多く、パキシル錠40ミリグラムには111.5 mgのリンが含まれているそうで驚きでした。
高血圧で良く使用するアムロジピンのジェネリック錠には10mg錠で40.1mgのリンが含まれているそうです。
これは、ご飯茶碗1杯150gでリンが51mg含まれていることを考えると、ご飯一杯近くのリン含有量となります。
驚きと共に、この部分にも注意が必要だと言うことを知りました。
ちなみに、口の中で溶けるOD錠にはリンが含まれていない事が多い様で、OD錠を飲んでいれば比較的心配は無いようです。
また、パキシル錠もパキシルCRにはリン含有添加物が含まれていないようですので、リンが高めでパキシル錠を飲まれている方は、パキシルCRに変更されるとよろしいかと思います。
それぞれの薬剤については、医薬品インタビューフォーム に添加物が書いてあり、インターネットで簡単に調べることができます。
パキシル錠には添加物としてリン酸水素カルシウム水和物が含まれていました。
リンを抜くためには、十分な透析を行うことが最も大切ですが、このような知識を持つ事も大切かもしれません。
そして、食品添加物には多量のリンが含まれていますし、食材によってリン含有量が異なってきます。
きちんとした知識を持って食事のコントロールを行うことが最も大切であると言うことは言うまでもありません。
不安な方は管理栄養士に相談してみてください。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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