2014.10.01
診療

腎性貧血の講演会に行ってきました。

昨日は、腎性貧血の講演会があり、行ってきました。
来年改訂されるガイドラインについてです。

これまで、悩んでいることがありました。
それは、週あたりEPO9000単位使ってもHb10にならない患者さんを、更に高容量のESA製剤を使って目標値のHb10-11にすべきかという点です。

講演後、その事を講師の先生に質問したのですが、まずは透析不足や貧血を起こす合併症が無いかを確認する事が大切で有り、そのような貧血を起こす原因が無くて、高齢者や低栄養、腎不全以外の疾患を持つ方の場合は、無理にHbを上げる必要は無いのではと言うお返事でした。

元々、男性と女性では正常値が違いますし、年齢や状況によって貧血の値は変わってきます。

我々はどうしても、全ての患者さんの採血データがガイドラインの目標値になるようにと言う事を考えてしまいがちです。
しかし、全ての患者さんの状態が同じと言うことはあり得ません。
若くて元気なから高齢者、糖尿病の方、低栄養の方、それぞれの方に見合った治療目標を考えて行くべきだと改めて認識しました。

適切な鉄の投与と十分な透析を行い、個々の患者さんに見合ったHb値の目標を決めて治療していきたいと思います。

2014.09.27
診療

10月1日よりシアリス10mgの価格を値上げいたしましす

これまで、シアリス10mgはレビトラ10mgと同価格としていました。

シアリス10mgとレビトラ10mgの納入価にかなり差があることから、10月1日よりシアリス10mgの価格をこれまでの1500円から1700円に値上げいたします。

ご了承くださりますようよろしくお願いいたします。

2014.09.21
生活 / くらし
趣味
映画 / 音楽 / 読書
その他(一般)

18トリソミーのこどもたち福島写真展&映画うまれるの上映会

18トリソミーのこどもたち福島写真展が昨日と本日、星綜合病院のメグレスホールで行われました。

主催者の高嶋さんや小針さんは以前からの友人であり、当院もスポンサーとして少しばかりですが、ご支援させて頂きました。
昨日と本日、映画 うまれる の上映会も同時開催されました。
映画に出てきた虎ちゃんにも会うことが出来て感動しました。

https://www.facebook.com/team18fukushima

写真展の状況については、上記facebookページをご覧下さい。

facebookページからの引用ですが、18トリソミーについての基礎知識をご覧ください。

◎「Team18」って?
18トリソミーのお子様(天使ちゃん含む)がいる家族によって構成される任意団体です。

◎「トリソミー」って?
人間には、1〜23番までの番号が付けられた23対46本の染色体があります。この1対2本の染色体が、何らかの理由で3本ある状態のことを「トリソミー」と呼んでいて、何番目の染色体が3本あるかで「○トリソミー」と呼び方が変わります。つまり「18トリソミー」は、18番の染色体が3本あるということなんです。

◎「18トリソミー」って?
18番目の染色体が、通常2本のところを3本あるんです。それだけ何かスゴい能力があるんじゃないかと思ってしまいますが(実際にそんなことを思っていました・笑)、実際はさにあらず。3本あることで様々な合併症を併発してしまうんです。

このような重い障がいを持っていても、がんばっている子ども達が全国にいることを多くの皆さんに知ってほしい。そんな思いから「Team18」は活動を続けています。

映画『うまれる』のストーリーについてもfacebookページから引用させて頂きました。

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◎両親の不仲や虐待の経験から親になることを戸惑う夫婦
◎出産予定日に我が子を失った夫婦
◎子どもを望んだものの授からない人生を受け入れた夫婦
◎完治しない障がい(18トリソミー)を持つ子を育てる夫婦

命を見つめる4組の夫婦の物語を通して、自分たちが生まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、人とのつながり、を考えるドキュメンタリー映画です。

妊娠、出産、育児、流産、死産、不妊、障がいなど『うまれる』ということを幅広く捉える事で、親子関係やパートナーシップ、男性の役割、そして『生きる』という事を考える・感じる内容になっています。

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ちなみに、映画が素晴らしく、僕は原作まで購入してしまいました。

援腎会すずきクリニックのFacebookページでは写真展と映画の宣伝をしていたのですが、ブログで紹介していなかったことに先ほど気づき反省中です。

終わってからそんな事言うなよと言う方は、是非とも原作をご覧になってみてくださいね。

2014.09.09
診療
仕事 / 職場

エコーを更新しました。

開院以来使用していたアロカ社製の超音波装置が古くなってきたので、新しい装置を購入しました。

今回の装置は、アロカ社と日立メディカル社が合併して日立アロカ社となって初の超音波装置で、ARIETTA 70と言う装置です。
日立のいい部分とアロカの優れた部分を合わせて作った装置だそうです。
実際使って見て、画像の鮮明な見え方に感動です。

http://www.hitachi-aloka.co.jp/products/data/ultrasonic-001-arietta70

この超音波装置を使用して、外来及び透析患者さんの診療に役立てて行きたいと思います。

また、Vscanと言う透析穿刺に役立つポータブルエコーも購入を検討しています。
穿刺困難な方の穿刺に有効です。

これからも我々援腎会すずきクリニックはより良い医療を目指して診療に取り組んでいくつもりです。

頑張ります。

2014.09.08
診療
研究
その他(医療関連)

ランチョンセミナー無事終了しました。

昨日、日曜日に行われた第83回大阪透析研究会ですが、ランチョンセミナーの大役なんとか無事に終了しました。

これは、大阪国際会議場の12階にある特別会議室の控え室から見た景色です。
日曜日の大阪は晴れ晴れとしていました。
でも、ランチョンセミナーの整理券が無くなり、350席が満席と聞いて極度の緊張に陥り、お弁当も喉を通りませんでした。

会場に入ったら本当に一杯で更に緊張がたかまりました。

お話を始めましたが、途中で時間内に終わらせられるか不安になって、焦り少し早口になっていました。

そうして話す事で必死になっているの途中

突然の眩暈?気分不快?
これはやばい
ただ事ではない
このまま崩れ落ちるかもしれない
もう話す事を続けることはできない。。。
このまま僕は崩れ落ちるのではないか

と思いながら、話すことを止めて座長の岡村先生の方を見たのですが、その時点で会場全体が舟に揺られたような状況になっていることに気づきました。

岡村先生から、この揺れは地震としては長すぎるので、国際会議場の5階コンサートホールで行われているライブで観衆がジャンプして起こった揺れではないかという話がありました。

そんな事が有るのかと思いながら、船酔いにあったような静かな揺れであり、なるほどと思いました。
もちろん、そのようなことが原因ですので、講演中ずっと揺れが続いて悲惨な状況は続きました。
なんとかお話を終えることが出来て、疲労困憊になりました。

講演後にこの様なスライドが掲示されていましたが、コンサート恐るべしです。

海外は高血流が当たり前で、日本では高血流の施設はごく少数です。
そのため、高血流と通常の血流を比較した論文がほとんどなく、自施設のデータの紹介ばかりとなり、全くエビデンスの無い発表となってしまいましたが、高血流の良さをアピールする事は出来たかと思います。

たくさんの方が高血流の話を聞きに来てくださり、感謝感謝です。
これからも透析時間延長、高血流、オンラインHDFのしっかり透析で頑張って行きたいと思います。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

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