2012.06.06
診療
研究

愛-Podアンケート調査報告4

全体をスコア化すると介入対象となる合計点数30点以上の患者さんが26.9%いました。

これらの愁訴を訴える患者さんには、担当スタッフが個別の対策を立てて対応し、半年後にスコアが改善されたかを確認する事としました。

便秘は透析患者によく見られる症状であり、運動不足や除水、リン降下薬の内服による影響が大きいと考えられます。

不眠については様々な原因が考えられますが、「憂鬱な気分になる」「何事にも興味がわかない」といった回答があったことから透析治療による生活の制限や治療自体の煩わしさなどがストレスとなり不眠を訴える患者が多いのではないかと思われました。

今回の調査を行ったことで、患者さん達が普段訴えない愁訴を知る事が出来ました。
今後はこの結果を基に愁訴を改善出来る様な試みを行っていきたいと考えています。

2012.06.03
生活 / くらし

大飯原発 「仮免」で責任とれるか

http://www.shinmai.co.jp/news/20120601/KT120531ETI090006000.html


=============================

原発事故が起こって1年。
未だに原発は安全な状態にありません。

しかも、60km離れた郡山でも放射線量が高く、20人に1人の子供は避難して、外で遊ばせるのを躊躇してしまいます。
多くの父兄がとても心配しています。

一度事故が起これば、これほど遠くにある場所でもこの様な状態になります。
しかも、原発事故直後には東京電力が人間の力では制御できないので全面撤退したいと政府に言ってきた事実の通り原発は一度事故が起こればコントロール不能になることは明白です。

今回の場合、免震重要棟もベントもない原発です。
それ以外は福島より安全だと言うのかもしれませんが、免震重要ととフィルター付きベントは最低限だと思います。

今回の事故を反省すれば、万が一の事に対する対応は絶対に必要であり、今回の事故を政府が反省しているとはとても思えません。

物事には道理というものがあるのでは無いでしょうか。

「無理が通れば道理が引っ込む」と言うことわざを野田さんはご存知ないのではないかと思います。

2012.06.02
診療
研究

愛-Podアンケート調査報告3

対象は当院で透析を受けている患者さん67名です。
年齢は平均65才の方達です。

当院は透析時間の延長と血流量の増加を行っています。
67名の平均透析時間は4.6時間、血流量は309ml/minで、kt/vは平均1.94でした。

先ず前半の10の質問です。
調査の結果、30%以上の患者さんが3点以上だった質問が便秘と不眠についてでした。

質問6の便秘でお悩みですか?では、
悩んでいる   25.4%
とても悩んでいる   9%
と3割の方が便秘で悩んでいることが分かりました。

下剤を飲んでいますか?の問いには
時々飲む 29.9%
毎日飲む 17.9%
と言う回答でした。

質問8の「朝までぐっすりねれますか」では
寝れない  38.8%
全く寝れない 1.5%
と多くの患者さんが不眠を訴えており、
睡眠薬を内服している患者さんは31.3%いました。

後半10の質問です。

最近、憂鬱になることがある 38.8%
何事にも興味がわかない   37.3%
と鬱を訴えるする患者も多く見受けられました。

最後の質問の自分の生活に満足していますかの問いには
やや不満 13.4%
不満   10.4%
と言う結果でした。

2012.05.31
診療
研究

「患者の時代、お任せ透析でいいんですか?」

http://www.zjk.or.jp/index.html

 

「全腎協全国大会inおかやま」で行われたシンポジウム

「患者の時代、お任せ透析でいいんですか?」

草刈万寿夫先生( 松江腎クリニック )
坂井瑠実先生( 坂井瑠実クリニック )
鈴木一之先生( かわせみクリニック )

のダイジェスト版が6月1日より配信される予定です。

シンポジウムが行われた当日は、ちょうど福島腎不全研究会で発表していました。
明日の配信がとても楽しみです。

2012.05.28
診療
研究

松腎に行ってきました。

先週の土曜日・日曜日と、オンラインHDFで有名な島根県松江市の松江腎クリニックに行ってきました。

松江透析カンファランスという透析従事者の勉強会で被災したクリニックとして話をして欲しいと言う依頼があり、お受けしてお話させていただいたのですが、その時にクリニックを見学させていただきました。

松江腎クリニックの草刈先生と僕です。
クリニックは新しく増築したクリニックで、広くて天井が高く間接照明で長時間リラックスして過ごせる透析室と、外部から隔離された機械室でした。

夜の講演会では、このブログでも記事とした『透析クリニックが被災して』と言う題名でお話させていただきました。
原発事故後の辛い時期のスライドは、毎回ですが言葉が詰まります。

なんとか無事終了して日曜日に帰路につきました。
行きたかったクリニックの見学が出来て最高でした。

プロフィール

援腎会すずきクリニック院長 鈴木一裕

こんにちは、援腎会すずきクリニック院長の鈴木一裕です。

カテゴリー

月別アーカイブ

サイト内の記事を検索

よく読まれている記事

リンク